天神学園高等部の奇怪な面々Ⅹ

「アルフレド…バルツァー…?」

キョトンとしたのは筱萠だった。

「誰じゃ、そ奴は」

「知らねぇかい?カエルの姫さん」

木刀で肩を叩きながら宜虎が言う。

「三白眼でつり目、そしてメガネ、茶色に近い短め金髪のドイツ人でな、生徒会副会長兼風紀副委員長、学級委員もやっている優等生で反龍太郎派でぇ」

「反龍太郎派って情報は必要ねぇだろっ」

ズビシとツッコむ龍太郎。

そんな宜虎の話を聞きながら。

「ふ…ふぅーん…」

筱萠は、そこはかとなく顔を赤らめていた。