天神学園高等部の奇怪な面々Ⅹ

「私達の目的はただひとつ!」

美葉が拳を握り締めて立ち上がる!

「生徒会長こと白神 月の恋人を調査し、真実を突き止め、何かこう…悦に浸ろう!」

(目的超ささやかっ!)

皇帝の内面ツッコミもエンジンがかかってきたようだ。

「でもよぉ…」

ノソノソ起き上がりながら龍太郎が言う。

「生徒会長には相当な取り巻きがいるぜ?あの、何て言ったっけか…ありふれた・はんがー?」

「アルフレド・バルツァーな」

皇帝の訂正に、龍太郎が、それそれ、と頷く。

「ともかくあの副会長もなかなかのキレ者だって聞くぜ?そう簡単にゃ真相に辿り着けないんじゃねぇか?」