「どうでもよかないわよ!分かってないなヤンブラコン兄!」

バンバンと学食のテーブルを叩いて美葉が荒ぶる。

「その辺のモブキャラじゃないのよ?生徒会長だよ?天神学園のナンバー1セレブだよ?どんな男と付き合ってるのか知りたいってもんでしょ?」

「いんや」

首を横に振る宜虎。

「全然わかってなぁあぁいっ!」

頭を抱えて美葉が大袈裟に悶える。

「だが俺も宜虎と同意見だな。生徒会長にしてみれば余計なお世話というものだろう」

そう言ったのは皇帝。

彼も一応天神学園セレブ。

周囲の噂に突っつかれる事なく、平穏無事に日々を送りたいという気持ちはある。

彼の場合、特にヘタレだし。