天神学園高等部の奇怪な面々Ⅹ

なぬ?

王子?

筱萠の発言にキョトンとするアルフレド。

「そ、そうなのか?アルフレド王子は、生徒会長の事が好きなのか?」

今にも泣きそうな顔でアルフレドを見つめる筱萠。

彼の三白眼が泳ぐ、泳ぐ。

「なななな、何を言っているのです、今はそのような話をしているのでは…」

「論点のすり替えだー」

「そうだよぉ、すり替えだよぉ」

美葉とヴリトラが茶化す。

と。

「そうですよ」

シレッと。

そんな発言をしたのは生徒会長の月。

「こう見えて副会長は、私の右腕としてだけではなく、光を失った私の瞳の代わりとなり、躓きそうになった時は私の支えとなり、手をとって、体を支え、時には凍える体を抱きしめて温めてくれて…」

「ナニイッチャッテンノセイトカイチョッ!」

アルフレドのツッコミの手が空を切る!