「生徒会長！」

すっかり夜の帳が下りた生徒会室。

副会長のアルフレドは駆け込んでくる。

「あらあら…駄目ですよ副会長」

愛用の椅子に座ったまま、生徒会長…月はコロコロと笑う。

「廊下は走ってはいけませんよ、全生徒の模範たる生徒会役員が…」

「そのような悠長な事を言っている場合ではありません！御雷 疾風と夕城 翡翠教諭が揃ってスペシャルバカの一団に足止めをされました！数名の生徒が生徒会室に接近中！」

そう言ってアルフレドはギリッと歯噛みする。

「おのれ丹下 龍太郎とその一味め…」

龍太郎達問題児の集団が、この神聖なる生徒会室に押し寄せてくる。

反龍太郎派たるアルフレドにとっては、許し難い暴挙であった。