天神学園高等部の奇怪な面々Ⅹ

「所詮はヒヨッコか」

翡翠の気迫に押し負けた。

その隙を突いて。

「終いだ」

斬り上げの刃を繰り出す翡翠!

だが!

「なぁにが終いだこの野郎!」

宜虎は全く押し負けてなどいなかった。

それどころか、翡翠に勝るとも劣らぬ気迫を込めた、渾身の振り下ろし!

両者の刃は再び激突!

闇の中、火花が散り、甲高い撃剣の音だけが響く。

「ぬぅうぅうぅ…」

「くぅうぅぅっ…」

結果は両者互角。

またも鍔迫り合いとなり、宜虎と翡翠は睨み合った。