手にしているのは、半分に切断された木刀のみ。
それでも。
「でりゃあぁあっ!」
その木刀を脇差のように操り、宜虎は打ち込む!
が。
「温い」
所詮は木刀、しかも本来の長さのないもの。
翡翠は素手…しかも片手で木刀を受け止める。
「小僧、貴様やる気があるのか?それとも…」
動きを止めてしまった宜虎の腹に、蹴足を叩き込む翡翠。
声こそ上げないものの、宜虎が表情を歪めた。
「藤原翁は、得物に頼るようなシゴキ方しかしていないのか?」
それでも。
「でりゃあぁあっ!」
その木刀を脇差のように操り、宜虎は打ち込む!
が。
「温い」
所詮は木刀、しかも本来の長さのないもの。
翡翠は素手…しかも片手で木刀を受け止める。
「小僧、貴様やる気があるのか?それとも…」
動きを止めてしまった宜虎の腹に、蹴足を叩き込む翡翠。
声こそ上げないものの、宜虎が表情を歪めた。
「藤原翁は、得物に頼るようなシゴキ方しかしていないのか?」


