天神学園高等部の奇怪な面々Ⅹ

「それじゃあ面白くねぇよな」

ヘルメット越しのくぐもった声で疾風は言う。

「俺がお前の立場でも、そんな負け方は御免だ。最後は大怪我しちまっても、相手の全力の大技でトドメを刺されたい…そうだろ?」

「…………」

血に染まった顔で、ニヤリと笑う龍太郎。

「やっぱお前いいわ、疾風…俺ぁ嫌いじゃねぇぜ、お前のそういうとこ」

「そりゃあ…」

ロケットエンジンが、再び点火される!

「ありがとよっっっっ!」