そこまで龍太郎が言うのだから仕方がない。

美葉達は疾風を龍太郎に任せて先に進む。

…疾風は彼女らを追わなかった。

「追わないんだな…生徒会長に俺達の阻止を頼まれてんじゃねぇのか?」

拳を鳴らす龍太郎。

「別に」

疾風もまた、パワードスーツをコントロールしながら言う。

「俺はこの新型パワードスーツの試験運用ができりゃあそれでいいんだ。生徒会長の恋人なんざ、バレようがどうしようが知った事じゃないね」

「…おめぇのそういうとこ、俺ぁ嫌いじゃないぜ」

ニッと笑った後。

「喧嘩は譲らねぇけどな!」

先手必勝!

龍太郎は疾風に殴りかかる!