ガシャン、という装甲独特の足音と共に、白銀の機械的な鎧を纏った男…御雷 疾風もまた歩み出る。

「当然だろう?発明ってのは常に進歩するもんだ」

フルフェイスのヘルメット越しのくぐもった声。

その声からは自信が窺える。

「宇宙用に機密性と空間活動を強化したパワードスーツだ。こいつなら、もう龍娘先生にだって負けやしない」

そう豪語する疾風のパワードスーツは、確かに難攻不落の鎧武者を彷彿とさせた。

「…おめぇら先に行け」

龍太郎は拳を握り締める。

「…やれんのか?」

問いかける宜虎の胸倉を。

「誰に訊いてんだ?」

龍太郎はグイッと掴んだ。

「人外だろうがロボットだろうがパワードスーツだろうが、絶対ケツまくらねぇのが俺のポリシーだ」