そう言った美葉の差し出したハンカチ…正確には彼女の手を、月人はまじまじと見る。

…美葉の掌にあるのは竹刀を握った事によるマメ。

「君…剣術やるのかい?」

「ん?」

月人の問いかけにキョトンとする美葉。

「うん、一番得意なのは弓だけどね…剣術もやるし忍術も少し齧ってるし、無手での格闘術も少々…武道と名のつくものなら大抵はやってるけど?」