「…………………………あ?」

宜虎の笑いがピタリと止まる。

「何だって?」

「つい最近見かけたんだ、制服姿に和の意匠を凝らした、それはそれは可憐な大和撫子を!ガンカナハの僕が、一目惚れだったよ!だけど僕はこの素顔だろう?迂闊に声をかける事が出来なくて困っていたんだ」

フードの奥でウットリした表情をする金葉。

「名も知らぬ憧れの君…待ってておくれ!きっと僕は勇気を出して迎えに行くよ!」