は? 『お静かに、そして急いでください。私たちの姿があまりにも見えないと……御小姓たちが来てしまいます』 狭い穴に、あたしたちは2人で抱き合いながら入る。 パタンという扉の閉まる音とともに、あたしたちは穴の中を滑っていく。 ほんとに、 滑り台だ。 2人で背中を穴の壁にこすりながら、降りていく。 ぴ、ピンクの、綺麗なあたしのドレスが!! 『ドレスなんて替えは沢山ございます、心配ご無用』 ……そうなの!? 何でもある世界なんだ……。