『そこにレバーが見えますね』 うん、てか……顔が近すぎますです。 あたしは唇を塞がれたまま、言われるままに見えるレバーを引く。 ゆっくりと扉がスライドしていく。 そこに現れたのは黒い穴。 『そちらに入ってください』 やだ。ヤダよう! 『大丈夫です。穴は外のテラスに抜ける滑り台ですから』