『次も来たくなりますよ』 そうかな。あたしは、ここにふさわしくないよ。 『いいえ、お楽しみはこれからです』 あたし、楽しめるかな? 『ええ。大奥の一日は始まったばかりですよ』 あたしの唇にふと、男性の指先……キヨの指が当てられる。 御小姓たちには見えない死角で、キヨはあたしを抱き寄せた。 な、なに? 背中に当てられた手が、あたしのブラジャーのホックに当たる。 な、なにすんの!? 『お静かに』 ブラジャーのホックを外すのかと思ったら。