え…? 涼介…?

ふと目をやると、あの、忘れたことのない、愛しい、涼介だった。

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「…っ! そんなんじゃねぇよ。なんでもねぇ」

「なんだつまんないの」


そんな…どうして…?


「ささ、どうぞ座って」

「あ、はい…」


美由紀と付き合ってたんじゃなかったの…?


「あいつ、機嫌悪くてごめんね? 無理矢理つれてきたもんだから…」

「あ、はい…」


もしかして、別れたの…?


色々な感情があたしの中を駆け巡る。


だけど、美由紀はまだ付き合ってるみたいな感じだった。

どうして? 別れたの?


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涼介のほうを見ても、
通りのほうをふてくされた顔で見ているだけだった。