高校最後の音楽祭。
あたしの思い出。
ここで初めて涼介に会った。
綺麗な笑顔でタクトを振って、クラスのみんなをまとめてた。
だけど彼はあの時、熱があったんだ。
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あたしのクラスは順番が次だったから、あたしはその準備をしてた。
その時、何かが倒れるような音がした。
「?」
あたしはおそるおそる音のした方をのぞいてみた。
すると、男の子が一人倒れていた。
「ひ、日南君! 大丈夫?」
あたしは駆け寄って涼介を抱き起こした。
おでこに手をあてると、とても熱かった。
ほっぺたも火照っていて、とてもしんどそう。
自分の持っていたハンカチを水道でしめらせて、涼介のおでこに当てる。
「あー…ごめん。ありがと。てかなんで俺の名前知ってんの?」
やっと起き上がった涼介は、あたしの方に向きなおって言った。
あたしは恥ずかしくなって、顔を真っ赤に染めた。
だって、理由は涼介のことが好きだったから。
「あ、えと、バイバイッ!」
涼介の質問には答えずに、あたしは逃げた。
何やってんだろ…。第一印象最悪じゃん…。
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あたしは後になってたくさん後悔した。
なんであたしの名前も言わなかったんだろう、って。
だけど、やっぱり、ちゃんと会ったときに名前を言おう。
そう思った。
いつか来るその時まで大切にとっておこう、って。
あたしの思い出。
ここで初めて涼介に会った。
綺麗な笑顔でタクトを振って、クラスのみんなをまとめてた。
だけど彼はあの時、熱があったんだ。
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あたしのクラスは順番が次だったから、あたしはその準備をしてた。
その時、何かが倒れるような音がした。
「?」
あたしはおそるおそる音のした方をのぞいてみた。
すると、男の子が一人倒れていた。
「ひ、日南君! 大丈夫?」
あたしは駆け寄って涼介を抱き起こした。
おでこに手をあてると、とても熱かった。
ほっぺたも火照っていて、とてもしんどそう。
自分の持っていたハンカチを水道でしめらせて、涼介のおでこに当てる。
「あー…ごめん。ありがと。てかなんで俺の名前知ってんの?」
やっと起き上がった涼介は、あたしの方に向きなおって言った。
あたしは恥ずかしくなって、顔を真っ赤に染めた。
だって、理由は涼介のことが好きだったから。
「あ、えと、バイバイッ!」
涼介の質問には答えずに、あたしは逃げた。
何やってんだろ…。第一印象最悪じゃん…。
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あたしは後になってたくさん後悔した。
なんであたしの名前も言わなかったんだろう、って。
だけど、やっぱり、ちゃんと会ったときに名前を言おう。
そう思った。
いつか来るその時まで大切にとっておこう、って。
