涼介…?

待ってよ、待って!


こっちにおいでおいでをする涼介は、
あたしが近づけば離れて行って、
あたしが立ち止まるとからかうように近づいてきた。


あたしは涼介に向かって手を伸ばす。


だけどその手は空を切り…


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「痛っ…! …? …!」


寝ちゃってた!

ベッドから落ちたの、何年ぶりだろう…。


時計を見ると、四時だった。


「…。…朝?」


うわぁすごい早起き。

ま、いっか。ゆっくり用意して学校にも余裕持っていこう。


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窓の外は、葉が赤く、黄色く染まり、少し寂しい風の吹く、秋の終わり。