「明日だ…」

帰ってきてから、事実を確認するように、一人でつぶやいた。


ついに明日。

涼介とクリスマスデート。


メールでは、涼介は俺に任せといて、って言ってたから、
あたしは何もしなくていいよね…?


顔がにやける。


自分でも恥ずかしくなって、クッションに顔をうずめた。

そしてそのままソファにダイブ。

「埃立つでしょ!」

「はーい」


また怒られた。

仕方ないよ、嬉しいんだから。


明日何着て行こうかなぁ…。


カジュアルに短パン…?

いや、せっかくのクリスマスなんだから、もっと可愛い服がいい。


フリルのワンピース…?

ちょっと気取りすぎかな…?


「どうしよー!」

「夜遅いんだから、大きな声出さない!」

「はーい」


悩んでいる間に、もう十一時を軽く過ぎていた。