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「なら、そんな可愛い格好で来るなよ…西野なんかと一緒に回るなよ…。

もっと甘えろよ」

「日南、君?」

「好きなんだよ、北条が」


…。

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「…え?」

「何回も言わせるな。…俺は」

「!」

何か音がした。

音のほうを見ると、火の粉が色とりどりに輝いていた。

「花火…」

「だからさ、北条!」

日南君はあたしの肩をつかんで自分のほうに向き直らせる。

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「好きだ。付き合ってほしい」

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「…これからも、よろしくお願いします」


二人の頬は、夏祭りの余熱で赤く火照っていた。