「美由紀! どうしよう~…」

あたしは今、美由紀にさっきのことを相談しているところ。

「う~ん…。美雨は、日南が好きなんだよね?」

「うん」

「で、その後輩の子も日南のこと好きなんだね?」

「うん」

「そっか…。
なら、美雨がその子より先に告白しちゃえばいいんだよ!」

「うん」


.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

…はい?

告白する、ってどういうこと?

なんでそんな方向に話が飛んじゃうの?

なんで美由紀はそんな自信満々に目を輝かせて言うの~?

全然良くないよ~!

「だってさ、応援するとは言ったけど、協力するとは言ってないじゃん?」

「うん」

協力するとは言ってないから、美由紀の言葉にうなずいたけど、
応援すると協力するって一緒じゃないの?

「てことで、がんばれ、美雨!」

バシッと美由紀に肩を叩かれる。

「え、えぇ! そんな、無理だよ…」

「私も行ってあげるからさ!」


「…井上君いるよ?」

「いいのいいの! 美雨のためなんだから気にしない!」

「ありがとう、美由紀!」