高校二年生の春。
クラス替えが行われ、あたしは美由紀とクラスが離れてしまった。
日南君も違うクラス。
だけど、井上君とは同じクラスだった。
「これからもよろしくね、北条さん!」
「よろしく」
しかも奇跡的に井上君は斜め前の席。
窓からきらきらした光が差し込んで、井上君に跳ね返る。
「この前の絵、また見せてもらってもいい?」
「あ、その絵はもうコンクールに出しちゃったの。ごめんね」
「そうなんだ…。残念だなぁ。でも、入賞したら見られるね」
「…そうだね」
入賞かぁ…。
今回は結構頑張ったから入賞してて欲しいなぁ。
.
.
.
あの空は一生忘れられない、あたしの大好きだった人と最後に見た夕日。
その人はもうあたしの手の届かないところへ行ってしまったけれど、
あたしは彼のことを忘れない。
.
あたしの心の中で彼は永遠に生き続けるの。
そう彼も言い残した。
.
.
あの時はたくさん泣いたし、傷ついたけど、大丈夫になった。
悲しみは過去に置いてきた。
だから今、彼のことを思い出したとしても、泣かない。
胸を張って笑うことができる。
クラス替えが行われ、あたしは美由紀とクラスが離れてしまった。
日南君も違うクラス。
だけど、井上君とは同じクラスだった。
「これからもよろしくね、北条さん!」
「よろしく」
しかも奇跡的に井上君は斜め前の席。
窓からきらきらした光が差し込んで、井上君に跳ね返る。
「この前の絵、また見せてもらってもいい?」
「あ、その絵はもうコンクールに出しちゃったの。ごめんね」
「そうなんだ…。残念だなぁ。でも、入賞したら見られるね」
「…そうだね」
入賞かぁ…。
今回は結構頑張ったから入賞してて欲しいなぁ。
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あの空は一生忘れられない、あたしの大好きだった人と最後に見た夕日。
その人はもうあたしの手の届かないところへ行ってしまったけれど、
あたしは彼のことを忘れない。
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あたしの心の中で彼は永遠に生き続けるの。
そう彼も言い残した。
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あの時はたくさん泣いたし、傷ついたけど、大丈夫になった。
悲しみは過去に置いてきた。
だから今、彼のことを思い出したとしても、泣かない。
胸を張って笑うことができる。
