「あ、えと…僕は祐樹ではありません」
え…? どういうこと…じゃあなんであたしのことを…。
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
「祐樹は、僕の兄です」
「え…?」
祐樹君の、弟さん…?
「少し、お話しませんか」
あたしは弟さんに席を勧められ、少しの間だけ話をすることになった。
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
「そうだったんですか…」
祐樹君はやっぱり、病気であの時に亡くなったらしい。
けれど、毎日その日にあったことを弟のあの店員さんに伝えていたそうだ。
ずっと桜や空の話ばかりだったのに、
途中からあたしのことばかりになった。
だから弟さんもあたしの名前を覚えていたらしい。
あたしのことを語る祐樹君は本当に幸せそうだった、って。
心から嬉しそうな笑顔だったって。あたしもそうだったよ、祐樹君。
祐樹君と過ごした日々は、とてもとても幸せだった。
楽しかった。
モノクロだったあたしの日々に、色をつけてくれた。
おかげであたしは今、絵を描き続けていられるんだよ。
ずっと、見ててね。
あたしも祐樹君みたいに、
頑張ってあたしの絵で人を幸せにしてみせるから。
.
.
.
.
.
約束だよ。
え…? どういうこと…じゃあなんであたしのことを…。
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
「祐樹は、僕の兄です」
「え…?」
祐樹君の、弟さん…?
「少し、お話しませんか」
あたしは弟さんに席を勧められ、少しの間だけ話をすることになった。
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
「そうだったんですか…」
祐樹君はやっぱり、病気であの時に亡くなったらしい。
けれど、毎日その日にあったことを弟のあの店員さんに伝えていたそうだ。
ずっと桜や空の話ばかりだったのに、
途中からあたしのことばかりになった。
だから弟さんもあたしの名前を覚えていたらしい。
あたしのことを語る祐樹君は本当に幸せそうだった、って。
心から嬉しそうな笑顔だったって。あたしもそうだったよ、祐樹君。
祐樹君と過ごした日々は、とてもとても幸せだった。
楽しかった。
モノクロだったあたしの日々に、色をつけてくれた。
おかげであたしは今、絵を描き続けていられるんだよ。
ずっと、見ててね。
あたしも祐樹君みたいに、
頑張ってあたしの絵で人を幸せにしてみせるから。
.
.
.
.
.
約束だよ。
