そうなんだ。

美由紀と井上君、付き合ってたんだ。

「北条。浮かない顔してるけど、どうしたの?」

「え?」

「もしかしてさ、一樹のこと好きだったりした?」

「あたし、井上君のこと好きなの?」

そうなの?

「お、俺に聞かれても分からないよ」

少し日南君はあせっていた。そりゃそうか。


あたしってばかだなぁ。

あたしは日南君のことが好きなんだから。自分でも笑っちゃうよ。


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「日南君ってさ、美由紀のこと好きなの?」

「好きじゃないよ。てゆうか俺の友達の彼女だし」

突然のあたしの質問に、日南君は目を丸くしていた。

「…そうだね。変なこと聞いてごめん」


今日のあたし、なんだかおかしい。

胸がちくちく針で刺されたように痛む。


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この痛みは、何?

どうやったら治るの?


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誰か、あたしに教えて…。