学校に着いて、靴を履き替えている時、

「真城さん!
これ、読んで下さい!」

そういって、亜弥に渡されたものは、手紙だった。

「手紙…?」

「今の誰なんだ?」

「わかんない。」


こうやって、亜弥が俺といる時に、わざと話しかけたり、手紙を渡したりする奴は多い。

俺よりも自分の方が、亜弥に相応しいとでも言いたいんだろう。

俺はその度に、落ちていく。

俺は亜弥に相応しくないんだろうか。
亜弥には他の奴の方がいいんだろうか。


そんな事ばかりが頭の中を支配する。