開国維新の洋魔戦記

堕天使の後ろの方にいたリリスが声を上げていた。


「引くな。

相手は二人しかいないんだぞ」



兵部卿の体外に出ていたサタンも同じように叫んでいた。


しかし、堕天使達はだんだん数が少なくなっていた。


サタンは吼えた。



「クソッ

お前達の力をもらうぞ」



サタンが堕天使達をその体内にどんどん取り込んでいった。



近くにいたリリスも容赦なかった。



サタンは巨大化した。



霊力が半端では無くなった。



口から黒い火を吐いた。



スサノオは辛くも避けた。


黒い火がかかったところが炎を上げて燃えた。



末永が羽を出したフスミ神に乗りながら手代木に言った。



「俺は空から攻撃するから、お前は地上からやってくれ」



田母神もオオクニを実体化させていた。



「俺も攻撃するぞ」