開いた窓から小さな虫が入ったきた。


虫は奈津美の耳の中に入った。



奈津美は立ち上がった。


「今、連絡が入ったわ。

あんた達、ここから逃げなさい。

堕天使がここに来るわ」



手代木と末永は言った。


「よし」


奈津美は言った。


「私が時間を稼ぐから逃げて」


手代木は言った。


「女性に守ってもらうなんてできるわけないだろう」


末永も頷いた。


「修行の成果を見せやるから、任せてくれよ」