廊下を誰か近づいてきた。


田母神が戸を開けて入って来た。


「ずいぶんやられた様だな。

玲子君から話しは聞いた。

妹の体をリリスに取られたのか。

サタンを倒すにはリリスをなんとかしないといけないな。

とりあえず、傷を治してくれ、ここは、儂の屋敷だから安全だ」


手代木は言った。


「サタンは強すぎる。

やつを倒すにはどうすればいいんだ」


田母神は腕を組んで考えた。


「スサノオではダメだったか。

私のオオクニでもダメだったのだよ」


田母神は服をめくって胸の傷を見せた。


「これはサタンと戦った時に付けられたのだ」