よく見ると小さな物が集まっていた。


「私は玲子といいます。

私の憑き神は虫神です。

虫霊を相手に入れることが出来るんです。

見ての通りに、一体だけでなく、数百体の小さな塊なんです」


玲子は虫霊達をいろいろな姿にして見せた。


手代木は礼を言おうと体を起こそうとしたが動かせなかった。


玲子が体を支えながら言った。


「無理はしないで。
肋が五本折れているのよ。

しばらくはここで静養して傷を治して」