カラス君と黒猫さん





「カラスくん?どうしたの」

「あぁそうだ。薬飲もうね黒猫さん」



再び起き上がろうとした黒猫さんを無理矢理寝かしつけ、薬を取りに行く。




「かーらーすーくん、」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



黒猫さん、熱出しすぎて死なないよね。
大丈夫だよね。薬飲ませれば。
どうしよう。睡眠薬も入れたほうがよく寝るかな。


と言うか、何で喋れるの。
何で熱出した方が多弁になるの。




「・・・・・・・・くすり。」

「うん。薬。飲める?黒猫さん」

「ん。」


コップと薬を渡すと、少し理解に時間がかかったけど、薬を飲んだ黒猫さん。



「はー」

「はい、コップちょうだい」

「やだ」

「だから何がやなの?!」



黒猫さんからコップを取り上げ、何とか寝かせようと試行錯誤。





「カラスくん」

「ん?」




顔を上げると黒猫さんの潤んだ瞳。