伝わらない恋

小学4年生

あれ?
あそこに居るの・・・
龍羅?

「南茄ー!!」

龍羅が呼びかけてきた。

「龍羅!同じ小学校だったんだね。」

「ヘヘっ!
 あれ?おまえ4年生?」

「うん。
 龍羅は?」

「6年生。」

「もぅ卒業しちゃうじゃん!」

ここまできずかなかった私もバカだった。

「中学校で待ってっからよ、吹奏楽入れよ!」

「うん!」

片思いを胸に残した私は
卒業する龍羅を見送るだけだった。