【短編】通り雨




「……これっ」

「……うん?」

「下着とか着ないでこれ羽織ってて」

「はぁ!?そんなの…恥ずかしい!!」


渡されたのは大きいTシャツ一枚だけ。


「……本当に体目当てじゃないよね?あたし隼人信じるからね?」

「……がんばる」


そういって脱衣室を出ていった隼人。

……がんばるって。


ギリギリなんじゃん。


「ま、いーや…」


パパッと脱いでお風呂に入った。