「あたし、ジュニアにピッチャーライナー打つから、ちゃんと受け止めてよ?」 「…はぁ?」 「だから、あんたの直球勝負に、まっすぐライナー返すってんの!ちゃんと捕ってって言ってんの!」 後ろを向くあたしの肩を、グイって引っ張って、また向き合わせるジュニア。 「お前、説明わかんなさすぎ。ちゃんと言えって…ソフトにたとえなくていいから」 「………付き合う」 とたんに笑顔になるジュニアにほっとして、あたしも笑った。 「お前、俺がライナー捕ったらアウトになるけどいいの?」 「ホントはやだ…けど」