危ない保健医はサドだった




「何してるんですか?」


後ろを振り返ると呂黒がいた


「別に」

プイッとそっぽを向くあたしは心底可愛くない

「ん」

差し出された呂黒の手を無視し

自分で立ち上がろうとした

その瞬間足首に激痛が走り床に座り込む


「大人しくしろよ」


声が聞こえたかと思うと


呂黒があたしをお姫様抱っこで持ち上げる


「やっ!ヤダ!!」


「大人しくしないと落とすよ?」

耳元に口を近づけ

触れるか触れないかのぎりぎりの所で囁く