「大丈夫か?」

またあの夢を見てしまった

お父さんとお母さんが
離婚する少し前のことの

小学一年生の私には
泣いてることしか出来なかった

お母さんには
恐怖で着いていくことが出来なかった



「おい!ゆい
大丈夫かよ!

また、あの夢見たのか?」

そう心配してくれる篤人は全部知っている

「大丈夫だよ」

私はそう言って篤人に微笑んだ

「無理して笑うな
いつも言ってるだろ」

そう言って篤人は抱きしめてくれる

「ありがと、篤人」

そう言って抱きしめかいえした

「おっと、早くしないと
入学式遅刻するぞ!」