・・・光だ。

助けて! ここから出して!

夢中でもがく。全身を使って、微かな光の方向へ。

必死で手を伸ばすと、その手のひらに何かが滴って落ちた。

「雪?」

声が喉を通ると同時に、まばゆい光が溢れた。

光が、闇をすべてを包み込む。


   *      *      *