手錠で繋がれて



「何…すんのよっ!!」


声をあげると大雅は、

「手錠」


とだけ言って、手にかかっている
手錠に手をのばした。


…外してくれるのだと思った。


案外聞き分けのいい、
男なのだな、と。


…………だけどそれは違った。


あたしの思い込みだった。