gangな恋 2nd



子供の貯金なんて、大した額でもないし、ましてやお母さんが喜ぶものって何か分からない。


私と拓海はレストランでランチを済ませることにした。




「うーん……。最終手段は…作るか、ケーキ」


「俺、料理できない」


「バカ。私だって料理ほとんどダメだって」


「はぁ…、なんかプレゼントって難しいな~」




うなだれる二人の間に、注文した料理が運ばれてきた。


朝ごはんを抜いたせいか、拓海の食欲がいつも以上だ。




「つーかさ…」


「ん?」


「俺とじゃなくて、あの人と来れば良かったんじゃねーの?」


「あの人って?」


「や、だから麻衣のお兄さん」