お母さん…そんなに心配してくれてたんだ。




「ってか、そんな心配かけさせてたのか…」




私が族やるって言ったとき、全く反対せずに賛成してくれたお母さん。


心配するお父さんを無視して『これも人生の勉強よ』なんて言ってたっけ?


小さい時から散々迷惑かけて、また今回も心配させちゃうとは…。




「そういえば、もうすぐお母さんの誕生日だっけ…」




お母さんの誕生日…。


確か去年は夏帆も呼んで、家でお祝いしたな。




「よし、今年は何かプレゼントしよっ!」



一人気合を入れた私は、また家へと自転車を漕ぎだした。