「凛さーんっ!」 「げっ…」 「夏帆さーんっ!」 「やばっ」 彼氏を放って私達のもとへ駆けてくる女から、私達も逃げるように走り出した。 「なーんで逃げるんですかー!?」 「ばかっ…声がデカいわ……ぐわっ!」 「夏帆っ!?」 「夏帆さん捕まえたっ!」 夏帆の奇声に振り返ると、見事に捕獲されていた。 ありゃりゃ…… まったく…足が速いのは相変わらずだな……。 「もう…学校ではあんま絡むなっつっただろ?……つーかそろそろ夏帆解放しねーと、しめられるぞ?美咲」