夏帆に促されて視線を移すと、一組のカップルが……、いや、バカップルがいた。 「あ~。ってあいつ等、ここが学校って自覚ないだろ…」 「…場所をわきまえろってのは置いといて。凛、あのバカ二人見てて、羨ましいとか…ああなりたいとかないの?」 「んー…公衆の面前であそこまでくっつくのはちょっと…」 「………」 私の言葉に夏帆はため息をついて、「そういう意味じゃないんだけど…」と呟いた。 私と夏帆がそのバカップルを眺めていると、女のほうが視線に気づく。 おっと…。 これは、やばい。