「姉貴……麻衣のこと頼む」 「いいから拓海は寝てろ!」 「村上君、無理しちゃだめだよ?お大事にねっ」 ああ、今の麻衣ちゃんの笑顔で、拓海の体温絶対上がったよ。 私はバイクに跨って、麻衣ちゃんを後ろに乗せた。 背中に掴まったことを確認してから、私はゆっくりと発車させた。 今から、麻衣ちゃんの家…つまりは和弥の家に行くわけだけど…… なんとなく、会いづらい…。 ってか最近、集まりもないし、学校でも遠くで見かけるくらいで、しばらく和弥に会ってないんだ。