視線が夏帆のものと気づいてから、なぜか顔が熱くなった。 「そういえば凛、昼休みに用事があるって言ってなかった?」 「え?」 夏帆さん、いったい何を言い出すんですか…? 用事なんてないって。 「別に用事は…「あーっ、ってか私が用あったんだ!ごめん凛、ついてきてっ!」 「えっ…ぇぇぇえぇ!?ちょっと夏帆!?」 いきなりのことで頭がついて行かないまま、私は夏帆に教室から引っ張り出された。 そんな私たちを水瀬さんと生嶋は呆気にとられたように眺めていて、それぞれの席へと戻って行った。