昼休み。
私は夏帆と二人で屋上へとやって来た。
普段なら教室とか裏庭にいるんだけど、今日は夏帆のご要望で屋上で過ごすこととなった。
空は快晴。
つい最近まで暑いとしか感じなかった陽射しも、今日はなんだか心地よくて、季節の変わり目を実感できる。
「そっか…菫って人と話したんだね」
「うん。…話したっていうか、私は聞いてただけだったけどな…」
何気ない会話をする内に、先日菫さんと会ったことが話題となった。
「ちゃんとしたかったんだろうね…けじめ」
「けじめ?」
夏帆の言葉の意味が分からず、そのまま聞き返した。
青い空を見上げながら、夏帆は目を細めた。
「…嘘…ついたままの自分が嫌だったんじゃない?」
「………」
「……こーら!しんみりしてんじゃないよ!凛は凛らしくしてればいいんだから」
「いや、だってさ……」
「じゃあ菫さんに同情して、和弥先輩と別れる?」
「っ!それはっ…!」
嫌だ。
絶対に嫌だ。


