コーヒーを静かに飲み終えた菫さんは、ゆっくりと立ち上がった。 私も咄嗟に立ち上がって、菫さんと一緒にカフェをあとにした。 「じゃあ…」 別に一緒に帰るわけもなく、私たちはカフェの前で別れた。 今度こそ家に向かって歩き出す。 「………ただいまぁ」 家に着いた。 お母さんの料理を手伝って、拓海をからかって、お父さんの話し相手になって――― いつも通りに過ごした。