gangな恋 2nd



驚いて振り返ると、声の主にさらに驚いた。




な、なんで……―――。




「………」


「…………すみれ、さん」




そう、私の目の前には、あの菫さんがいた。


ものすごく神妙な顔をして。




「突然ごめんなさい。…少し、時間いいかしら?」


「え、は、はい。大丈夫、です」




動揺を隠せない私は、片言のような話し方しかできない。


だって、あの菫さんだよ?


和弥の婚約者、だった人。


親同士が決めたと言っても、菫さんは和弥のことが―――。




前を歩く菫さんは、私の方を振り返ることなく進んでいく。


私達はお互い無言のまま、近くのカフェまでやって来た。