カラオケを出て、少し暗くなった空を見上げると、遠くから走ってくる足音が聞こえた。
その方向を向くと同時に、私は突然表れた人物に肩を掴まれた。
「っ凛!」
「んゎ!和弥!?…んでここに?」
「なんでって…聖剛から連絡きたんだよ」
「え……」
息を整えながら汗を拭う姿は、いつもより一層輝いて見えて、私は思わず見とれてしまっていた。
「凛?」
「はっはい!?」
「あいつに、何かされたのか…?」
………。
な、何かって………。
―――ソファーに押し倒されました、なんて。
言えるわけない !
私はブンブンと首を振った。


