「聖剛さん…私こそすみません」 「………」 「……何か、理由があるんですよね」 聖剛さんから返事は返ってこなかったけど、不思議と私は安心していた。 やっぱり、何か理由がある。 そう確信していた。 隣に座る聖剛さんは、まだ黙ったまま。 私はふぅーっと息をはいて、ゆっくりと立ち上がった。 聖剛さんの方をチラリと見たけど、やっぱり反応はなくて。 私は軽く一礼して、その場を去った。