私の上から体を戻した聖剛さんは、力なく笑った。
「あーあ…。やっぱ凛ちゃんはすごいよね。あの和弥が惚れるわけだ」
「今のは和弥、関係ないと思いますけど」
私がそう答えると、「やっぱりすごい」と言って聖剛さんは笑った。
何がすごいのか全く分かんなかったけど、とりあえず私も体勢を戻して、聖剛さんの横に座った。
相変わらず流れ続けるBGMを聞きながら、聖剛さんは何かを考え込んでる様子だった。
「…ごめん、凛ちゃん」
「え?」
沈黙を破ったのは聖剛さんだった。
でも―――
「ごめんね。今はまだ何も言えないんだ…」
それだけ言うと、聖剛さんは今度こそ黙りこんでしまった。


