gangな恋 2nd



「聖剛さん。私は聖剛さんが好きな人と向き合ってほしい…って言ったんですよ」


「知ってる。……だからこうやって向き合ってるじゃん」


「………」




今までの私だったら、きっと動揺して、焦るだけだったと思う。


もちろん今だって少なからず動揺したけど、自分でも意外なくらい冷静だった。




「聖剛さん、冗談はまじで止めてください」


「…冗談?」


「もし……ここに和弥がいたら、こんな悪ふざけしないですよね」


「………」




まっすぐ聖剛さんを見つめると、聖剛さんも私から目を反らさなかった。


時間にして、おそらく数秒だったけど、何分間も経ったような感覚にとらわれて―――




聖剛さんはゆっくり目を閉じると、まるで観念したかのように溜め息をもらした。